♡恋々愛side♡

ープシュー。

目的地のバス停にゆっくりと停車したバス。

優羅くんたちに続いてバスを降りれば、すぐそばに真っ白な建物が見えて。

「あそこが藍澤依織が通ってるクリニック」

優羅くんは、私が見つめる先を同じように見つめながらそう言った。

あそこに、依織くんが……。

ードクンッ……ドクンッ……。

対面の瞬間へ向けて徐々に増してくるドキドキ。

「ふぅ……」

私は全ての不安を吐き出すように、ゆっくりと息を吐いた。