* おまけ *


「“ゆーくん”……」


ードクンッ。

──────────一瞬、幻聴かと思った。

幻聴であってほしいと願った……。

「えっ……」

「……え?」

でも、一瞬にして緊張した空気に包まれたリビングに、さっきのは幻聴じゃなかったんだと思い知る。

嘘……だろ……。

恋々愛もみんなの顔を見回しながら、自分の発した言葉に戸惑っているようで。