ーギュッ。

私を抱きしめる優羅くんの腕に、より力がこもったのが分かった。

優羅くん……。

「ほんと、ごめん」

初めて聞く優羅くんの苦しそうな声。

その声に私の胸は張り裂けそうで、なんて言えばいいのかわからなくて。

優羅くんの余裕が無くなった原因。

それは私が発した“ゆーくん”の言葉なのか、それ以外のことなのか……。

考えたところで、私に分かるはずもない。

その原因が何なのか、知りたい……。

優羅くんをここまでさせる原因が何なのか。

……だけど──────────



ーギュッ。