嘘……もうすぐだ。

瑛琳ちゃんたちにクリスマスプレゼント買う時間あるかな……。

っていうか、そもそも何をあげたらいいんだろう?

「あ。恋々愛ちゃん、いまプレゼントどうしようって考えてるでしょ?」

「えっ!?」

私の反応を見てニヤッと笑う凛音くん。

そんなに顔に出てたかな……。

私は恥ずかしくて赤くなった顔を背けながら、ギュッと口を結ぶ。

悩んでた顔はしてたと思うけど、プレゼントってとこまでバレてるなんて……。

もう私がわかりやすいっていうより、みんなの勘が鋭すぎるんだと思う。

「プレゼントは毎年用意してない。パーティー自体がプレゼントってことにしてる」

手際よく夕食を作りながらそう言ったのは楓くん。