♡恋々愛side♡

──────────とは言ったものの……。

「はぁ……」

ーボフッ。

私は自室に入るなり、大きなため息をつきながらベッドにダイブした。

涼華ちゃんに『優羅くんに聞いてみる』と意気込んでから5日。

優羅くんに聞くどころかまともに顔を合わせることすら出来ずに、気づけばあっという間に金曜日の夜になっていた。

特別寮に帰ってきたらすぐに受験勉強といって部屋に籠ることが多くなった優羅くん。

学校でも相変わらず休み時間は寝てるし、昼休みはいないし、放課後はすぐに梓川くんとバスケ部の助っ人に行ってしまうし……。