みんなの視線の先には照明でキラキラ輝く銀髪。

彼は私に向かって妖艶に微笑んだ。

葉森くん……。

「ごめんねー、ボールこっちまで来ちゃって」

葉森くんは城本さんにぶつかったボールを拾い上げ、城本さんに向けて爽やかに笑う。

「全っ然大丈夫」

対して、さっきとは打って変わって少し声が高い城本さん。

……だけど、城本さん、なんだか含みがあるような笑み……。

城本さんの態度に多少の違和感は感じるけど、他の女の子たちは葉森くんにうっとり、といった感じだ。

やっぱりイケメンってすごいな……。

さっきまでの鬼の形相も嘘のように、笑顔一つで女の子たちをメロメロにさせて。

「みんなで楽しく女子トークしてるところ悪いんだけど……恋々愛ちゃん、今いい?」