誰が為に、完全犯罪



7年前
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「ただいま~。」


「・・・・・・・・・・・・。」


「あれ?起きてたの?」


「・・・・・・・・・。」


「ごめんごめん。明日はちゃんと定時で終わってアミと一緒に夜ご飯食べるからさ。」


「・・・・マサ君・・・。」


「・・どうした・・?」


「私に何か隠し事してない・・・?」


「え・・してないけど?
急にどうした・・?」


「お願い・・・・。
隠し事してるなら正直に言って・・。」


「ちょ・・どうしたんだよキヨミ・・。」


「マサ君が正直に言ってくれたら・・
私・・ちゃんと考え直すから・・。

だから・・言って・・?」


「・・・・しつこいよキヨミ?
俺は別に何も・・・。」



「今日・・興信所から調査報告が届いた・・。」


「!!?」


「写真も・・見ました。

営業部の・・私が退職した後の後任の子だって・・すぐに分かりました・・。」


「・・・あ・・ちょ・・・・
・・ちょっと待ってくれ・・。」


「・・・・・・・・・・・・・・。」


「・・・・あ・・あ・・・・・・。」


「・・・・・・・。」


「違うんだキヨミ・・・。」


「何が違うの・・?」


「・・・・・ごめんなさい・・・
申し訳なかった・・・ごめんなさい!!」


「・・アミが起きちゃうから・・
・・・大声出さないで・・。」


「頼む・・許してくれ・・・!

ほんの出来心で・・お酒に酔って・・

キッカケはただそれだけで・・!
でもやめようにもやめられなくて・・!!」


「・・・・・・・・・・・・・・。」


「この通りだキヨミ・・許してくれ・・!!」


「・・・スッ・・・出来れば・・・

その土下座は・・私が興信所の話を出す前にしてほしかった・・。」


「・・・・・・・!!」


「・・スッ・・興信所の話をする前に・・
謝ってほしかった・・スッ・・・。」


「・・・・!!!」


「・・だから・・明日からは・・
“夫”と“妻”としてではなくて・・。」


「・・・・・・・・・・・・・・・。」


「アミの“父親”と“母親”として・・・

・・・これからの生活の話・・・・
・・スッ・・大人の話をしましょう・・・。」