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これで最後になるだろうと訪れた“フーニーズ”の休憩室。
またまた店長さんに謝って、
勤務中だったアミちゃんの時間を頂いた。
「・・・・・・・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・。」
対面に座って俯くその表情からは、驚きや哀しみを通り越して涙すらこぼれ落ちない様子だった。
あんな電話のやり取りをしたんだったら、
彼女ももしかしたら、心の何処かで“新庄君を殺したのは誰か?”分かっていたのかもしれないな・・。
「昨日、正式に手続きを取ってお父さんを逮捕しました。」
「・・・・・・・・・・。」
「最初は君を疑ってしまってすまなかったね。」
「いえ・・私も・・嘘ついてごめんなさい・・。」
「[別に俺が殺したんだから俺が捕まるのはいいけど、アミに疑いがかかるのは申し訳ない]
新庄君を殺害した後もその場に留まって、
一生懸命“お掃除”した理由も話してくれた。」
「・・そうですか・・・・。」
「もし知ってたら・・教えてくれないかな?」
「・・なんですか・・?」
「お父さんとお母さんが離婚した理由。
アミちゃんは聞いてないかな?」
「・・・・・・・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・。」



