「え・・ちょっと待ってください。
私・・何も知らないです。
新庄さんの家には行ったけど・・。」
「けど・・・?」
「私が家を出る時はちゃんと・・
新庄さんは生きてましたから。」
「君と新庄君はどういう関係?
家まで行くって事は、
ただのバイト仲間じゃないって事?」
「・・・・・・・・・・・・・・。」
「「・・・・・・・。」」
「あの・・店長や他のみんなには内緒にして頂けますか?」
「・・・続けて。」
「その・・・新庄さんから・・
お小遣いを貰ってました。」
「お小遣い?」
「たまに・・新庄さんの家に行って・・
お小遣いを貰って・・・。」
「・・君はその見返りに何をしたの?」
話を聞いているだけで、
頭を抱えたくなる・・・・・。
最近の若い子っていうのは何というか・・
ここ数年、“パパ活”なんて訳の分からんバイトもあるみたいだけど・・
「あの・・・これって捕まりますか?」
「それは立派な“売春行為”だよ?
しかも君は未成年なんだから・・。
まぁ今すぐにでも逮捕したいところだけど、
客観的に判断する証拠が無いから見逃す。」
「すみません・・。」
「新庄君の家を出たのは何時頃?」
「多分・・1時間ぐらいで帰ったので、
22時ぐらいだと思います・・。」