君の居なくなった夜

☆初恋


ジリリリリー
目覚まし時計の音でおきる。いつもは1回じゃ起きられないのに今日は直ぐに飛び起きる。
「今日から中学生だ〜!!」
ずっと憧れ続けた制服に身を包んだ私は今日から中学生。
「部活動どうしようかなぁ〜」
「ねぇねぇ!樹の妹だよね?」
急に3年生の先輩に声をかけられた。樹というのは私の2つ上兄で同じ中学の3年生。先輩からしたらタメだから知ってるのか…。と思いながら
「そうです!」
と元気よく返事をした。
先輩はソフトボール部の部長をしているみたいで部活勧誘に来たとの事だった。バスケかテニスに入ろうと思っていたが流されに流された私は見学、体験を経てソフトボール部に入部した。
「すごいじゃん!」
「めっちゃ上手」
見た目も頭も凡人なみだった私だけどスポーツは人並みには出来た私は慣れてくると他の1年より上手くなった。
3年の先輩にもお兄ちゃんがいたこともあって甘やかされてたが2年の先輩にはよく思われてなくてカバンを蹴られたり雑用を押し付けられたりといじめにあってた。
キーンコーンカーンコーン
授業のチャイムがなり少ししてから教室の扉が開いた。
「桃菜!」
私のことを呼ぶのは枢木花(くるるぎはな)と桜井優理(さくらいゆうり)。元々小学校が同じで話すことはあったけど仲良くなったのは部活動が一緒になってから。愚痴やら色々な相談を気兼ねなくできる相手。
「早く部活行かないと!」
花はそういい職員室に鍵を取りに行った。
「じゃあ私たちは下駄箱で待ってよ!」
これが毎日続いてた。新しい環境になれることに精一杯だった私は恋愛なんて無縁なんだろうな〜って思ってた。
あの時までは...

「まま、携帯欲しい!」
スマホが出てきてからというもの周りがLINEというアプリで連絡を取りあっていた。
親が厳しかった私はガラケーしか買って貰えずずっと憧れ続けていた。