「何ていうか、こう……あ、気分を悪くしないでほしいんだけど」
「大丈夫です! むしろ、どんどん悪い部分を指摘して頂ける方が助かります!!」
「そう? じゃあ、はっきり言わせてもらうけど……ここ最近、小日向さんが書いてる恋愛シーン。人間関係の動きとか諸々含めて『将来はお姫様になりたいですって夢見てファンタジーチックでご都合主義な恋愛に憧れてる小学校中学年感』があるんだよね……」
「アー、ナルホドー……スミマセン、スミマセン……」


 全く「大丈夫」ではなかった。
 あまりにもはっきり言われすぎて、恋幸のライフは0である。