恋歌-Renka-





ただただ帝に無事
バトンを渡す事だけを考える




さっきまで2位だったのに
転んだ影響で5位まで下がっていて





それでも諦めずに走って走って
やっとの思いで帝にバトンを手渡した。






でも…





もう無理だ





どんなに帝が速くたって
1位を取ることなんて
出来ないーーーーー




自分のノロマぶりに
嫌気がさす……



涙が溢れて止まらない。
悔し涙………。





すると帝は



「ばーか」



そう言って全速力で
走り始めた。



いいよ、もう頑張らなくて
私のせいなのに………
無理するなよ………