思わずぴたりと止まる私の足。


……これってもしかして、告白!?



私の学校は、階段の先に長い廊下があり、そこに4つの教室が並んでいる。


その一番手前が私のクラスなんだけど、階段からの声が響いて教室にいてもよく聞こえたり、逆もまた然り。


教室での騒がしさが階段に響くことなんて日常茶飯事だ。



だから、この声の聞こえ方から考えると、多分告白が行われているのって……。



そろ……と足音を立てないように気をつけながら、教室の中が見えるギリギリまで近づいていく。



……やっぱり。



目的地の教室。
覗いた先、ギリギリ見える位置に、顔を少しだけ俯かせた女の子がいた。