「よしっ! もう委員会も始まるし急ごうぜ」 そう言ってぽんっと私の頭に手を置く藤。 うん。いつもの藤だ。 私は何をあんなに考えてたんだろ。 目の前の笑顔は、中学のころから何も変わらない。 「うん! 行こ!」 もう大丈夫! 嫌な思いなんて、絶対にさせない! だって藤は、大切な友達だから。