9 (罪の重さ)
[凌side]

昨夜、頭をひねって考えた、罰。

言い方が悪いかもしれないけど、もうそんなこと、どうだっていい。

ただ、俺の気持ちだけで、動くことは、出来ないと思った。

だけど、きっと佑香なら、優しすぎて、罰なんて、そんなのしなくていい。 って、きっと言うんだろうな。

実際に佑香が、そんなことを言っている様子が頭にうかんで、顔がニヤけそうにやる。

そんなところまでが、愛おしすぎるんだ。

佑香が、いいって言っても、俺はそいつらを許そうなんて気には絶対なれねぇけど。

昼休みになって、俺は竜と、遥斗と、輝月と2-Sの教室に来ていた。

「涼宮と、波瑠夜と、真宮いるか。」

優しく声をかけるなんて気にもなれず、俺は淡々と名前をあげた。