「私、身寄りがなかったので、断られたら、1人で生きていくつもりでした。」

「…私、相手が凌さんで本当に良かったです!」

俺が今まで見た中で、1番だと言えるくらいの満面の笑みを浮かべた佑香に、胸がグッとなった。

「あ、でも、凌さん。もし、これから凌さんに好きな人が出来たら、この話、断ってもらって、大丈夫なので…」

その言葉はきっと、佑香なりの配慮なんだろう…

「…うん、佑香、じゃあ風呂入っておいで。」

佑香の頭をポンポンと撫でて、抱きしめていた腕をはなした。

「、はいっ、行ってきます!」

そんな佑香を見て、俺は絶対、佑香に好きになってもらう、そんな決意を新たにした。