「可愛い…こんなに可愛い子が私の娘になるのね!」

……娘…ってことは私、凌さんと結婚するってことだよね…。いや、普通そうだよね、許嫁って…。

「花衣様、荷物お持ち致します。」

ボディーガード?の人が私の荷物を軽々と持ち上げてくれた。

「え、ごめんなさいっ、」

「私の役目ですので。」

お辞儀をされて、私も申し訳ない気持ちになりながら、お辞儀を返した。

「佑香ちゃん、近くに車を停めてあるの。他に買い物がなければ一緒に帰りましょう?」

「あ、はい!わざわざありがとうございます。」

優しい凌さんのお母さんの心遣いで私も一緒に車へ乗り込んだ。

「ねぇ、佑香ちゃん。凌と付き合ったりしてる?」