24 (今度こそ離さない。)

凌さんから離れて、少しした頃、突然七瀬さんから呼び出された。

あの日見た七瀬さんの目が怖くて、本当は近づきたくないけど、行かなかったら、凌さんに何かされる不安があって、私は1人、怯えながら待ち合わせ場所に向かった。

「あ〜来た、佑香ちゃん。」

背筋が凍りつく。

「何で、呼んだんですか…」

「何で?さぁね。」

七瀬さんが不敵な笑みを浮かべた瞬間、私は背後から口を塞がれた。

「んっ!?っっ、」

「ごめんね、佑香ちゃん。あいつらが逆らったからダメなんだよ。」

逆らった?何…それ、

必死にもがくと、突然口の中に何か分からない錠剤と水を無理やり詰め込まれた。