彼のシャツに染み付いている濃厚な桐人君の香りを感じると頬がボボボと熱くなる。
「ご、ごめんなさいっ!」
慌てて彼の胸に手を置きながら身体を起こして離れようとした。
すると私の腰に巻き付いてきた桐人君の腕。
そのせいで離れるどころか、先程よりも密着した状態に。
ビクッと大きく私は身体を一驚させる。
「行くよ」
桐人君は無表情で短く言うと歩き出した。
「凄く汗掻いてる」
歩き出した直後に出されたその一言に、何故着替えなかったのかと羞恥心と後悔が押し寄せる。
「は、離れますっ!」
「ダメ」
離れようとしたら更にギュッと腰を引き寄せられた。
「家に帰ったら、着替えさせてあげるね」
斜め上の桐人君の口角が意地悪そうに上がる。
「む、無理です!」
即拒否すると、プッと噴き出された。
「残念」
先程までピリピリオーラを纏っていた桐人君が楽しそうに笑っている。
「ご、ごめんなさいっ!」
慌てて彼の胸に手を置きながら身体を起こして離れようとした。
すると私の腰に巻き付いてきた桐人君の腕。
そのせいで離れるどころか、先程よりも密着した状態に。
ビクッと大きく私は身体を一驚させる。
「行くよ」
桐人君は無表情で短く言うと歩き出した。
「凄く汗掻いてる」
歩き出した直後に出されたその一言に、何故着替えなかったのかと羞恥心と後悔が押し寄せる。
「は、離れますっ!」
「ダメ」
離れようとしたら更にギュッと腰を引き寄せられた。
「家に帰ったら、着替えさせてあげるね」
斜め上の桐人君の口角が意地悪そうに上がる。
「む、無理です!」
即拒否すると、プッと噴き出された。
「残念」
先程までピリピリオーラを纏っていた桐人君が楽しそうに笑っている。



