桐人君は基本仕事で日中は家に居ないし、私も大学と母の様子を見たりと忙しい。
桐人君と会うのは朝と夜だけだが、あれからも桐人君は穏やかに問題なく過ごしている。
私が勝手に落ち込んでいるだけだ。
数日後の金曜日の正午、問題が起きた。
「お前、熱あるだろ」
大学の食堂で私を見た瞬間そう言った諒ちゃんのひんやりとした手が私のおでこに触れた。
「熱い!帰れ!」
呆れた顔の諒ちゃんのその言葉に身体の気怠さの理由に納得した。
「帰る……」
「ちょっと待て!車を呼んでやる!この前の月曜日みたいになったら困るから!」
諒ちゃんのその言葉には甘えようと思った。
また倒れたら桐人君に迷惑を掛けてしまうから。
だが家に帰ってから気付いた。
ベッドが一つで、桐人君に熱を移してしまうかもしれないと。
実家に帰ろうと考えたがまずいなと思った。
お母さんが騒ぎだしたら、社会人の桐人君に迷惑をかけそうだ。
だって不整脈の定期検診ですら、桐人君に付き添うように頼んだくらいなんだから。
となると、実家にも帰れない。
なんとかしなくては……
桐人君と会うのは朝と夜だけだが、あれからも桐人君は穏やかに問題なく過ごしている。
私が勝手に落ち込んでいるだけだ。
数日後の金曜日の正午、問題が起きた。
「お前、熱あるだろ」
大学の食堂で私を見た瞬間そう言った諒ちゃんのひんやりとした手が私のおでこに触れた。
「熱い!帰れ!」
呆れた顔の諒ちゃんのその言葉に身体の気怠さの理由に納得した。
「帰る……」
「ちょっと待て!車を呼んでやる!この前の月曜日みたいになったら困るから!」
諒ちゃんのその言葉には甘えようと思った。
また倒れたら桐人君に迷惑を掛けてしまうから。
だが家に帰ってから気付いた。
ベッドが一つで、桐人君に熱を移してしまうかもしれないと。
実家に帰ろうと考えたがまずいなと思った。
お母さんが騒ぎだしたら、社会人の桐人君に迷惑をかけそうだ。
だって不整脈の定期検診ですら、桐人君に付き添うように頼んだくらいなんだから。
となると、実家にも帰れない。
なんとかしなくては……



