突然息を吸うが益々苦しくなった。
ここだけ酸素が薄いんじゃないかってくらい、早く浅い呼吸しか出てくれない。
空気がうまく吸えない。
まさか、と冷や汗が流れる。
私は不整脈のせいで年に何回か過呼吸の症状が出るのだが、この息苦しさはその時と同じだ。
冷や汗を全身に感じる。
ついに立って居られなくなって、その場にしゃがみ込む。
「君、どうしたのか?」
近くからしゃがれた年配の男性の声。
地面には黒い革靴が見える。
突然道の真ん中でしゃがみ込んだ私を気にかけてくれたようだ。
息苦しくて、ブラウスの胸の辺りをぎゅうっと掴みながら言葉を喉から出そうとした。
「きゅ、はっ、きゅう、しゃ、」
男性に迷惑をかけるわけにはいかないと、救急車を呼んで欲しいと言いたいが、言葉が出てくれない。
「救急車呼びますか!?」
そこに違う声が入り込む。
今度は女性の声。
私は必死に伝えようと首を振った。
すると「呼びますね!」と聞こえてきて、少し安心した。
ここだけ酸素が薄いんじゃないかってくらい、早く浅い呼吸しか出てくれない。
空気がうまく吸えない。
まさか、と冷や汗が流れる。
私は不整脈のせいで年に何回か過呼吸の症状が出るのだが、この息苦しさはその時と同じだ。
冷や汗を全身に感じる。
ついに立って居られなくなって、その場にしゃがみ込む。
「君、どうしたのか?」
近くからしゃがれた年配の男性の声。
地面には黒い革靴が見える。
突然道の真ん中でしゃがみ込んだ私を気にかけてくれたようだ。
息苦しくて、ブラウスの胸の辺りをぎゅうっと掴みながら言葉を喉から出そうとした。
「きゅ、はっ、きゅう、しゃ、」
男性に迷惑をかけるわけにはいかないと、救急車を呼んで欲しいと言いたいが、言葉が出てくれない。
「救急車呼びますか!?」
そこに違う声が入り込む。
今度は女性の声。
私は必死に伝えようと首を振った。
すると「呼びますね!」と聞こえてきて、少し安心した。



