「僕も手伝うよ」
そこに長袖Tシャツにジーンズの桐人君が戻ってきた。
昨日からスーツ姿しか見ていなかった。
ラフな姿でも格好良いのは反則だ。
「桐人君は座ってて下さい!」
「えー、俺と交代してよー」
仕事終わりの桐人君を労る言葉を掛けたのに諒ちゃんがまさかの言葉を投げたので、私は慌てて口を開く。
「桐人君はお仕事でお疲れなんだから諒ちゃんが働いて!」
「今日はずっと人使いが荒い」
諒ちゃんは不満気にブツブツ文句を言っているが、私は無視して桐人君へと向く。
「桐人君は座って下さい」
両手を突き出して強引に私は桐人君の背中をダイニングテーブルへと押す。
「分かったよ」
チェアの前に着くと、眉尻を下げた桐人君はダイニングチェアに腰掛けてくれた。
「お飲み物ーーあ!麦茶でも良かったですか!?」
飲み物を出そうと桐人君の顔を横から覗き込んだ時に今更気付いた。
いつも自分は基本麦茶だから麦茶しか用意していなかったことに。
そこに長袖Tシャツにジーンズの桐人君が戻ってきた。
昨日からスーツ姿しか見ていなかった。
ラフな姿でも格好良いのは反則だ。
「桐人君は座ってて下さい!」
「えー、俺と交代してよー」
仕事終わりの桐人君を労る言葉を掛けたのに諒ちゃんがまさかの言葉を投げたので、私は慌てて口を開く。
「桐人君はお仕事でお疲れなんだから諒ちゃんが働いて!」
「今日はずっと人使いが荒い」
諒ちゃんは不満気にブツブツ文句を言っているが、私は無視して桐人君へと向く。
「桐人君は座って下さい」
両手を突き出して強引に私は桐人君の背中をダイニングテーブルへと押す。
「分かったよ」
チェアの前に着くと、眉尻を下げた桐人君はダイニングチェアに腰掛けてくれた。
「お飲み物ーーあ!麦茶でも良かったですか!?」
飲み物を出そうと桐人君の顔を横から覗き込んだ時に今更気付いた。
いつも自分は基本麦茶だから麦茶しか用意していなかったことに。



