「お前明日一日俺のパシリな」

「えー!なんで!?」

「当たり前だろ。それより美優が晩ご飯作んの?」

「うん」

「じゃあ俺も食べて帰ろっかなー」

「えー!?」

「昔お前の毒味にあんだけ付き合ってやったのにその態度?車出してやったのにその態度?」

「……分かりましたよ。作りますよ」

「何作んの?桐人君の好きな物?」

「あっ!桐人君に好きな物と嫌いな物を聞いとけば良かった!」

「じゃあヒレカツ作れ」

「えぇ!?諒ちゃんが決めるの!?」

「お前が一番最初に俺に毒味をさせたヒレカツが酷すぎた記憶しかないからな。食える物になってるか確認してやる」


車もあるし(人様のだが)、調味料など必要な物を全部揃えた。


「お前、遠慮って言葉知ってるか?腕千切れる。あとで絶対マッサージしろ」

諒ちゃんはブツブツ文句を言いながらキッチンに袋をドン!と床に置いた。