あなたは運命の人

食事を終えると今日も自室で仕事をやっていた。
気付いたら零時を回っていた。
明日も仕事だし、寝ようとキリをつけた。

リビングに入ると、美優がソファに座っていて驚いて声を掛けた。
美優の不安そうな顔に訊ねた。

「もしかして明日のことが不安？」

小さく頷いた美優の隣に腰を下ろした。

「どんな業務するの？」

「五時間だけだから簡単なものらしいですし、一応諒ちゃんが一緒に居てくれるみたいですが、明日のことが、不安で……。誰かに迷惑をかけてしまわないかと……」

不安そうに溢す姿に抱き締めそうになって、立ち上がる。
冷蔵庫から牛乳を出してマグカップに注ぐと砂糖を少し加え、レンジで温めると美優のところに戻る。

「ホットミルクだよ」

美優はお礼を言ってマグカップを受け取ると両手で包み込むようにマグカップを握り口を付けた。

「君は昔から頑張り屋さんだから大丈夫。美優なら出来るよ」

背中を撫でながらエールを送った。