月曜日、美優の不整脈のための定期検査。
金曜日まで身体に付けてチェックするらしい。
母親のことがあるから金曜日まで俺は心配で気が気じゃなかった。
金曜日、美優から異常なしでしたと報告を受けると心から安堵した。
美優にはわざと距離をとっていた。
近付いたら暴走しそうで怖いから。
「何を必死にやってるの?」
日曜日の十五時、ダイニングテーブルで本やノートを広げて勉強をしている様子の美優に声を掛けた。
「秘書検定の勉強です。二級までは合格しているのですが、諒ちゃんの秘書をやらせてもらえるなら少しでも役に立ちたくて。でも次の試験が六月なんですけどね」
アイツのためにやっていると聞かされたら嫉妬で動けなくなった。
「桐人君?」
美優に呼び掛けられ、ハッとして慌てて笑顔を張り付けると「頑張って」と伝えた。
「明日も大学かな?」
その日の晩ご飯中、美優の明日の予定を訊く。
「明日、諒ちゃんの会社でインターンなんです」
また苛立ちを覚えたが、必死に隠した。
「そうか。頑張って」
だって美優は何も悪くない。
金曜日まで身体に付けてチェックするらしい。
母親のことがあるから金曜日まで俺は心配で気が気じゃなかった。
金曜日、美優から異常なしでしたと報告を受けると心から安堵した。
美優にはわざと距離をとっていた。
近付いたら暴走しそうで怖いから。
「何を必死にやってるの?」
日曜日の十五時、ダイニングテーブルで本やノートを広げて勉強をしている様子の美優に声を掛けた。
「秘書検定の勉強です。二級までは合格しているのですが、諒ちゃんの秘書をやらせてもらえるなら少しでも役に立ちたくて。でも次の試験が六月なんですけどね」
アイツのためにやっていると聞かされたら嫉妬で動けなくなった。
「桐人君?」
美優に呼び掛けられ、ハッとして慌てて笑顔を張り付けると「頑張って」と伝えた。
「明日も大学かな?」
その日の晩ご飯中、美優の明日の予定を訊く。
「明日、諒ちゃんの会社でインターンなんです」
また苛立ちを覚えたが、必死に隠した。
「そうか。頑張って」
だって美優は何も悪くない。



