掲示板の前までやって来ると、そこは人で溢れ返っていた。


「すいませんっ、通してください」


一刻も早く自分が何組なのか知りたかったあたしは、人を押し分けて、ズンズン掲示板の前まで進む。


なんとか掲示板の真ん前までやって来たあたしは、2年1組から順番に見ていく。


どうか、真宙くんと同じクラスになれていますように……!


ドキドキしながらクラス表を見ていくと、ようやくあたしは自分の名前を見つけた。


やった。みっちゃんと同じ2年5組だ。


そして幸運なことに、好きな人……真宙くんとも同じクラスだった。


あたしの名前のすぐ下に、『澄野真宙』って名前があるのを見た瞬間、思わず頬が緩んだ。


周りに気づかれないようにあたしは、こっそりと控えめに、ひとりでガッツポーズした。



その後あたしはみっちゃんと一緒に、ルンルン気分で2年5組の教室へと向かった。