真宙くん、『証明しましょうか?』って、一体何を!?
そう思ったときには、あたしは真宙くんに腰を抱き寄せられ、身体がぴったりとくっついていた。
真宙くん、ちっ、近い……!
あまりの近さに、あたしの心臓がバクバクと暴れ出す。
「ねぇ、新川さん。なんだか騒がしいけど、どうしたの? 何かあった?」
真宙くんと森山さんの言い合う声が聞こえたのか、店の奥にいた笹木さんが心配そうに出てきた。
「ちっ、もうええわ」
舌打ちをした森山さんは、そそくさと逃げるようにお店を出て行く。
はぁ……やっと出て行った。
森山さんがいなくなると、ホッとしてあたしは息を吐く。
それと同時に、身体から一気に力が抜けていく。
「七星ちゃんっ!」



