「あの、改めて……同じ柚ヶ崎(ゆずがさき)高校の1年1組の、澄野真宙です」


俺はなんとなく、自己紹介した。


「はい、知ってます」


え!? 七星ちゃん俺のこと、知ってくれてんの!?


「サッカー部の方……ですよね? 王子様の……いや、一之瀬くんのお友達の」


うお〜! まさかそこまで知ってくれてるとは! 朝陽のオマケでも良い。

まさか自分の存在が、七星ちゃんの中にあったなんて。


「ありがとう。俺のこと知ってもらえてて、めっちゃ嬉しい。俺、七星ちゃんのファンなんで……!」


俺が七星ちゃんに、好意を持っていることが少しでも本人に伝わって欲しくて。


つい、『七星ちゃんのファン』だと言ってしまったけど……引かれてないかな?