「あー…仕事入っちゃった。ってことでごめん。校舎案内また今度にしてくれる?」


今まで特に何も発さなかった聖那くんが、突然口を開いた。


あ、仕事入っちゃったんだ。
それなら仕方ないよね!


「そっか。うん!大丈夫だよ」


むしろ助かった気がする。


この子たちが一緒だと案内しようにも出来ないと思うから。


「みんなもありがとう、俺のためにしようとしてくれて」


きゅ〜ん。

胸が今とてつもなく熱い。


普通の人なら嫌がるはずなのに、お礼を言うなんて!