ヒナに別れを告げたあと、車の中でジッと外を眺める。 車の中は暖かいけど、いまの俺の気持ちは沈んだまま。 本当はヒナを泣かせたくなんかなかった。 誰よりも好きだし、出来ることならずっと傍にいたい。 けど、それができないから離れるしか方法がなかった。 〜数日前〜 俺とヒナの記事が流出した数日後、俺は社長に呼び出された。 廉人と律も俺を不安げに見てた。 「俺は大丈夫だから」 それだけ言って社長室へと入った。