黒王子からの甘すぎる溺愛

「じゃあ、もう行くから。今までありがとう」


「っ、うん。こちらこそ、ありがとう」


最後は笑顔でお別れをした。


涙で視界が滲んで、聖那な顔がはっきり見えないけど。


そのまま振り返ることなく車に乗り込む聖那。


〜っこれでもうおしまいなんだよね。


そう思うとズキっと胸が痛んだ。


もう会えない。
もう一緒にもいられない。


「うぅー…っせ、なぁ…」