黒王子からの甘すぎる溺愛

首周りに暖かい感覚。


マフラーだった。


「寒いからこれ使って」


そんな優しさいらないよ。


ハッキリ言ってよ。


優しくしないでよ。


心ではそう思っても、口にはだせない。


だって、まだ好きだもん。


どうしようもなく好きなんだもん。


「…ありがとう」