黒王子からの甘すぎる溺愛

「久々だね、ここ」


ここで幼いころに聖那と会ったっけ。


あの頃が懐かしいよ。


ここで聖那と出会ってなかったら、今のわたしたちは居ないんだもんね。


すごく運命的だったなぁ。


「……ヒナ」


ん?
名前を呼ばれ、聖那の方へ身体を向ける。


聖那の瞳が揺れている。


何かを決心したような、そんな感じ。