黒王子からの甘すぎる溺愛

なのにわたしは薄着。


さ、さむい…


ブルブルとさせながらも聖那のところまで辿り着いた。


「ヒナ」


「…聖那」


なんだか久々に見た気がする。


「ちょっと話があって。寒いけど、公園で話そう」


このときの聖那の違和感。


いつもなら手を引いてくれるはずが、この日だけは繋いでくれなかった。


…あの公園のベンチに腰をかける。