黒王子からの甘すぎる溺愛

穴があったら入りたい…。


うぅ、もう朝から何ひとつダメだ!


「今のが牧野な。あいつの隣が空いてるからそこが黒谷の席だ」


「牧野…。はい、わかりました」


なんでこのとき彼がわたしの名前を呟いたかなんて、このときのわたしは知らない。


ひゃあ…く、くる…!


長い脚が視界の隅の方でみえる。


「(よかったじゃん)」


葵は口パクをしてきて、グッとポーズまでしてくる。