僕が家を出て
死にたくなった理由は
周りを心配させるような
病気を抱えていたことも
あって。
母は過干渉で壊れ物を扱うように。
父は甘えさせるなと、厳しかったし。
いずれも自由を認めない。
認められるほど大人ではないから。
おとなって、いったいなに?
僕は自分で自分のことを
決めたかったんだ。
自分の命までも。
いまは、みんなに助けられていると
思っているし
彼がいないと死んでいたと
そう思ってる。
恩返しできるように
大人になりたい。
立派ではないかも、しれないけど。
いまは、必要とされてることが
嬉しいんだ。
あのひとの、みんなの、役に立ちたい。
「こっちも手伝ってくれる?」
「はーい。」



