田舎猫と都会猫、のはなし。


彼の温かさに包まれて
僕は眠る。

いつのまにか。


それから僕らの共同生活は始まった。

1日のスケジュールは

昼前には起きて
僕が洗濯と軽い掃除と
朝食を作って
(目玉焼きとパン程度だけど)
一緒に食べる。

彼の車で一緒に出勤し
買い出しやお店の準備。
掃除や皿洗い、片付け
スタッフさんの用意など
雑用をテキパキとこなす。

そして閉店まで過ごし
彼の車で送って貰って
一緒に部屋に帰ってから、
僕がお風呂に入ってる間に
彼が食事を作ってくれる。

彼がシャワーを浴びた後、

一緒にご飯食べて
一緒に歯を磨いて

彼に抱きしめられながら
彼の温もりを感じながら
朝まで一緒に寝る。

毎日毎日、
そのローテーションの、
繰り返し。

ずっと一緒にいられる
ずっと見ていられる。
ずっと守られてる。

最高に幸せ。
こんな幸せがあったなんて。

こんな幸せで良いのだろうか。
幸せすぎて、不安になる。
(でも彼に抱かれてる間は
不安を吹き飛ばしてくれるのだ。)

しばらくは
そんな暮らしが続いて、
だいぶ慣れて、落ち着いた気がする。