「くくっ、ヘンリー、チートすぎ。スマホ燃やせんのかよ」 ギャレットもどこかおかしそうに笑っている。 「わぁ、スマホの炎もなかなか美しんじゃない?」 クラウスも楽しそうに笑っている。 「あの炎で肉を焼こう」 バッカスも同じだ。 みんな、ここにいる誰1人私を気づかう素振りさえ見せない。 ぷちん、と私の中の何かが切れた。 きっともう限界だったのだろう。 「クソ野郎がぁ!!」 私はそう怒鳴ってヘンリーの元まで走った。 ゴンッ! そしてヘンリーの頬を思いっきりグーで殴った。