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「…っ!生命力ゾンビかよ」
毒を盛られて3日。
約3日ぶりに夕飯時の食堂に現れた私を見てエドガーは心底驚いたような顔してそう言った。
…大変失礼である。
今こうしてここへ居られるのもミアの素早い対応のおかげだった。
実は毒を盛られたあの日、最初こそは毒の影響を受けていたが、1日寝ていれば私の体力はほぼ回復した。
次の日から普通に動けたがミアに止められ、今やっとミアから許可が出て私はここにいる。
ミアは3日間仕事を休んでまでずっと私の看病をしてくれた命の恩人だ。
「…チートじゃん」
私が現れたことに驚いたのはエドガーだけではない。
ギャレットもエドガーと同じ反応をしていた。
「「…」」
クラウス、バッカスも黙ったまま同じような反応をしている。
この場にいる全員、毒を私に盛ったことを隠す気が微塵もないらしい。



