The kiss of death!!〜イケメン悪魔5兄弟VS私!!〜






「そう、だよな。やっぱりヘンリーが言った通りか」


私の問いかけに美しい男が悲しそうに笑う。

何故、彼はこんな傷ついたような顔をするのか。
わからないはずなのにどこかでわかってしまう私もいる。

彼は私に忘れられて〝悲しんでいる〟。


「…俺は咲良の契約悪魔だ。俺はお前のこと結構気に入ってんだ。お前の願いが人間界へ帰りたいってことなら叶えてやるよ。でも、こんなところに閉じ込められているなんてそれは違うだろ?」


彼は何を言っているか。

私が閉じ込められている?


「…ちょっと待ってろ。ちゃんと咲良の願いは俺たちが叶えてやるから」


美しい男はそれだけ言うとスマホを触り始めた。
多分誰かに連絡をしているのだろう。


「…」


ああ、そうだ。
彼が誰なのかはわからない。
それでも名前はどうしてだかわかる。

なんで忘れていたのだろうか。