1人になった私はぼーっと街の中を見つめた。
さすが人間界だ。
昼間でもちゃんと太陽が昇っている。
いつになっても太陽が昇らない、薄暗いあっちに慣れてしまった私には少々眩しくもあるが、とても心地いい。
「…あれ」
何、これ。
おかしい。何かがおかしい。
「咲良」
よくわからない〝何か〟に疑問を感じていると突然街中から誰かに声をかけられた。
誰だろうか?
わからないはずなのにとても聞き覚えのある声。
声の方へ視線を向ければテオと負けないくらいの派手さと美しさを持つ外国人のような男が1人立っていた。
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