「咲良!おかえりなさい!」
ガチャ!と勢いよく扉を開いたのテオだった。
彼は私と同居しているおそらく外国人の男だ。
紫の肩まである柔らかい髪と血のように濃い赤の瞳はここ日本ではよく目立つ容姿をしている。
可愛らしい見た目で中学生くらいに見えるが本人曰く成人はしているらしい。
テオが何者なのか私は知らない。
だがもうずっと私はテオと一緒に暮らしていた。
多分世間は私たちの関係を見れば〝恋人〟だと言い、この現状も同居ではなく〝同棲〟と言われるのだろう。
「ただいま、テオ」
私は今日も私を出迎えてくれたテオに優しく笑った。
テオの愛らしさは疲れを吹き飛ばすものがある。
「咲良、ほら、こっち」
慣れた手つきでテオが私の荷物を受け取る。
そしていつものように愛らしく笑って自分の側にくるように手招きをした。



