「行かないでくれ。まだここに居てくれよ。お前の命令ならどんなものでも従うからさ。まだ帰らないでくれ」
エドガーの方を見ればエドガーは辛そうに私にそう懇願していた。
「そう、だよ。俺たち同志でしょ?まだ一緒に見たいアニメもやりたいゲームもあるんだよ?いきなり帰らなくたって」
それを見たギャレットも同じように私に懇願する。
「…咲良がいなくなるのは嫌だ。行くな」
「僕もバッカスたちと一緒だよ。お願いだから、まだ行かないで」
バッカスもクラウスも私をまっすぐ見つめてそう懇願した。
エドガーから始まり、ギャレット、バッカス、クラウスの気持ちが痛いほど伝わってくる。
「ああ、こうなるとわかっていたのならば俺はお前と契約しなかったのに。…咲良ずっと側に居てくれるんだろう?まだ帰るなよ」
最後にヘンリーはそう言って絶望したような表情のまま冷たく笑った。



