これは早くまずは謝らないと。
「テオ、ごめん。私…」
「…何故咲良が君たち兄弟と契約をしたがっていたと思う?」
今度こそ遮られないように急いで頭を下げたがそれを無視してテオは話を進める。
それも私にではなく5兄弟たちに。
「…願いを叶える為、でしょ」
それに答えたのギャレットだった。
ギャレットもまた不思議そうにしている。
エドガー、クラウス、バッカスも何も言わないが同じようにただ不思議そうにテオをまっすぐ見つめていた。
「その咲良の願いが何かわかる?」
「「「「「…」」」」」
冷たく笑うテオに誰も答えらない。
それもそうだ。
私はその願い、人間界へ帰りたいとまでは彼らに伝えていない。



