「「「…」」」
ギャレット、クラウス、バッカスは無言で適当な位置に枕を置き、その場で寝る準備を始めた。
エドガーも同じように寝る準備を始めている。
とりあえずは場所争奪戦が終了したみたいだ。
*****
「…」
やっと寝られる態勢になった。
私の左隣はあんなにも争われていたのに空いており、右隣には何故かヘンリーがいる。
これがこれ以上の争いを産まない為のヘンリーによる苦肉の策だった。
私はヘンリーに背を向け眠ろうとしていた。
「…咲良」
すると私にしか聞こえないような声でヘンリーが私に話しかけてきた。



