「魔力が0だと魔法や己のギフトが使えない。つまり相当不便になるということだ」
「…」
私たち人間で言うところのスマホを取り上げられている状態ということだろうか?
何となくヘンリーの説明でヘンリーのギフトが悪魔たちにとってどんなものか理解できた。
エドガー、私のせいでごめんね。
ご愁傷様です。
「エドガーのようになりたくないのなら…わかるな?」
私とのやり取りを終えたヘンリーはギャレット、クラウス、バッカスにそう言って笑った。
ヘンリーのその笑顔には圧しかない。
「俺の言うことは絶対だ」と何も言わずとも言われている気分になる。



