The kiss of death!!〜イケメン悪魔5兄弟VS私!!〜







そして枕は見事に私の顔面にクリーンヒットした。

何故。


「…やってくれたね?エドガー…」

「いや!え!?投げたのは俺だけど最終的に悪いのはバッカスじゃね!?」


ゆらりと自分の枕を掲げて私は焦っているエドガーに向かって枕を投げようと構える。


「…はぁ、全くお前たちは。誰がどこで寝てもいいだろう。特にエドガーは枕を人に投げつけるな」

「〜っ!でもよ!抜け駆けしたバッカスが悪いし、そもそも咲良の隣で寝るのは俺なのに!」

「俺に口答えするのか?よっぽど俺のギフトを食らいたいらしいな?」

「滅相もございません!」


呆れたように弟たち、特に枕を投げたエドガーに注意をするヘンリーに最初こそは威勢よく噛み付いていたエドガーだったがその威勢はすぐになくなった。

幼さもあり、その姿は怒られた子犬のようにしおらしく、可愛らしい。