正直私は誰が隣でもいいし、寝る場所もどこでもいいのだが、この争いが始まってしまった為、動けずに固まっている。
これはあれか?
「私の為に争わないで〜」
とか言うべきか?
「咲良一緒に寝よう。こっち」
「…」
そんなエドガー、クラウス、ギャレットの争いを尻目にバッカスは私の手を無表情のまま引いた。
バッカスよ、マイペースだな。
「抜け駆けは禁止だ!オラァ!」
バッカスの行動に真っ先に気づいたのはエドガーだ。
エドガーは私の手を引くバッカスに気づくとバッカス目掛けて自身が持っていた枕を投げてきた。
バシィッ!
その枕を無言でバッカスが弾く。



