クラウス、ギャレット、エドガー、バッカスのお願いは、甘えているようにも見えるが、弟全員でヘンリーを働かせないようにしているようにも見えた。
おそらく後者なのだろうと思う。
「…仕方ないな。順番だぞ」
ヘンリーは困ったように笑いながら弟たちをどこか愛おしげに見つめた。
私の言葉は絶対に受け入れなかったくせに弟たち恐るべし。
ヘンリーは本当に家族である弟たちが大切なのだろう。
それが見ているだけでもひしひしと伝わってきた。
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彼ら5兄弟たちの過去に何があったのか。
幼いヘンリーは何故あんなにも自分で何でもやろろとするのか。
少しだけ気になってそれをクラウスに聞くとクラウスは簡潔にだが、その答えを教えてくれた。
この頃の5兄弟たちは両親を亡くしており、ハワード家の財産はあるものの、頼れる大人もおらず自分たちの力だけで生きていたみたいだった。
そんな彼らの大黒柱が兄であるヘンリーであり、この頃のヘンリーは兄弟以外誰も信じられず攻撃的で1人で何でもしようとしていたらしい。



