あとはギャレット辺りにでもこのことを伝えて指示でも受けよう。
そう決めた私はスマホをポケットに入れて振り返った。
「…人間。状況を説明しろ」
「…っ!」
ギロリとこちらを睨みつけるヘンリーの手に握られているナイフが私の首元に添えられている。
どちらかが少しでも動けば首に傷ができるナイフの位置に息を呑む。
私、死ぬのか?
「エドガーとクラウスはどうした?あの変化は呪いか?この俺の意識を奪うとは何を考えている?」
「いや、えっと…」
変化しているのはアナタの方!
意識を奪ったのはクラウスです!
そう声を大にして主張したくてもヘンリーからの圧でうまく舌が回らない。



